お金2.0

AIなどのテクノロジーが急速に発達していく、大半の労働が価値を失います。人間がやるよりも機械がやるほうがはるかに安価で効率的であるからです。そうなると大半の人が失業してしまうことになります。

佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(幻冬舎 刊)より

あっさりと凄いことが書いてあります。大上段に振りかぶっての「警告」という重さもなくホントにあっさりと。で、この文章に以下のような文章が続きます。

そこで、ベーシックインカムの導入などを考える国が増えてくるでしょう。ベーシックインカムとは、生活するための必要最低限の生活コストを国民全員に支給する仕組みです。日本や欧州の生活保護のような社会保障を全国民に適応したものです。もしくは、巨大企業が公共サービスに近いものをほぼ無償で提供するなどして、生活コストを大幅に下げるという、企業による無償提供という意味でのベーシックインカムも考えられます。
例えば、グーグルが自社の製品しか利用できないけれど無料で住めるアパートのようなものを提供することも十分考えられます。その家は、グーグルのWi-Fiが無料で使えて、パソコンとスマホは全てグーグル製でChromeとAndroidがあり、グーグルHomeが置いてあり、家全体はグーグルNestによって制御されています。

たぶんね。これは昭和18(1943)年に「近い将来、日本、戦争に負けるかも」という話をしているようなものなんだと思います。「そんなこともあるかもしれないとは思わなくもないけど、まさかね」と。
でもそんなふうに思っていたら、翌年末には各都市をターゲットにした空襲が本格化し、さらにその翌年の3月には東京の下町が焼き払われ、一晩で10万人が亡くなり、8月には広島と長崎に原爆を投下される…判る人には昭和20年の現実がデジャビュのように思えていたことでしょう。そんなもんです。

僕は似ているなと思うのです。

まさか、国民の大多数が生活保護なんて考えられないのが、現在を生きている僕らですが、あの頃、何も知らずに「いざ来いニミッツマッカーサー出てくりゃ地獄に逆落とし」などの惹句に踊らされ、しかも、人がいいこと この上なく、敗戦時にさえ、楽々2年間はこの国をやっていけるだけの資金や物資を政府に溜め込まれ、役人たちに私的に溜め込まれて臥薪嘗胆を強いられていた、あの頃の人たちと比較して、僕らが、もっと賢くなっているという保証はどこにもありません。

むしろ、あんまり変わっていないのが…僕ら、じゃないのかな。

佐藤航陽さんの著作「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」。みんなが生活保護で暮らし、住居やあらゆる生活利便が「タダ」なら、お金のありがたみも変わっちゃうだろうという話し…
テレビで紹介されることはありませんが、ラジオでは、それなりに紹介されていて、本屋さんでも平積みだったりしますし、もう「10万部」だそうです。だからって、書いてあることの全部が正しいってわけじゃないんでしょうが、そんなに絵空事が書いてあるわけじゃないんじゃないかな。

「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」と思っていたら、さらに新しい経済常識にアジャストしていく必要があった…と。
1961年生まれにはキツい時代ですが、淘汰されないためには賢くなるしかないということでしょう。一夜漬けじゃあ、学校のテストは乗り切れても、人生は乗り切れませんからね。

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