ダッチロール

高度成長期から、あのバブルの時代へと、この国という船が浮かぶ海はべた凪だったんでしょう。貯金しておくだけで資産が倍に増えた時代。そして戦後を代表する団塊の世代は、その間ですでに不惑です。その記憶の中で成長して中高年になっていきました。90年代に入っても少しは波が荒くなってきてきても航行に支障はなく、まだまだ「オツリ」で喰えた時代。危機感は薄かったと思います。

あちこちにコイン駐車場を見かけるのは、未だに80年代末のバブル経済が弾けた後の後遺症を癒せていないからですが、一般にはそういった認識もなく、よって危機感も、そんなに深刻なものではないでしょう。リーマンショックの傷もまだ癒せてはいないのですが、一般的には過去のことかな。でも、リーマンショック以降、上場企業でさえブラック企業かし、それは今になって「過労死」の問題を際立たせています。

この国は、未だに解決できないバブルの崩壊やリーマンショックによってサスティナブルに痛めつけられているわけです。でも、市井は、その因果関係には無頓着で、まるで高度成長期のような景気刺激策を、すでに借金だらけの政府や地方自治体に望んでいる…

だから、この少子高齢化、専業主婦など成立させられない時代に、行政サービスは低下します。行政は借金だらけなわけですからね。

でも、未だに高度成長期の成功体験が冷静な判断力を失わせ、しかも、昭和恐慌を戦争で乗り越えようとして、空襲と原爆で日本中の都市が破壊され、戦時国債は紙切れ、死ぬようなハイパーインフレを成人として経験した世代のほとんどがこの世にいない。そして、1964年のように、次回の東京オリンピックに巨額な施設費を突っ込むことにはさしたる疑問も持たず、1970年のような万国博覧会の開催まで望むようになる…

しつこいようですが、もう、この国はダッチロールの状態です。

会社はさらに冷酷に、行政の助けはほとんどあてにならない。でも税金は上がっていく。

僕らはこれからそういう時代を生きていくことになるのでしょう。

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