地磁気逆転

仕事に行く、つまり「お金を稼ぐ」処は「都心」で、その稼いだお金を消費する(デパートで買い物をする/食事をする、映画を見るとか)のも「都心」。そんな感じが「これまで」でした。

でもね。

集団生産なマニュアル・レーバーと違って、知価(情報)生産は、郊外の住宅地に居ながらでもお金を稼ぐことができるし、金太郎飴みたいな再開発地より「緑」という表情を持つ郊外の方が、知価(情報)生産に適した「時間」が得やすいし、そこに個人店が集積していれば、スタッフの入れ替わりが激しい再開発地の店舗は、知価(情報)生産にとって、ほぼ無価値です。
そもそも再開発によって地価を上昇させてしまった都心には、刺激が受けられるような個人店の出店は難しく、郊外とまではいえないにしても都心を外れた場末に集まりやすく、その街はたいていが威圧感のない低層な街です。

「みんな」でいる安心感を優先し、ある種の「お作法」を強要されても「マジョリティ」が集まっていそうな場所に安心する。そういう人々は巨大な建築物に彩られた空間を好むし、メジャーに話題になっているエンターテイメントを追体験することを希求するようです。

でも、そういう人は故に、集団生産なマニュアル・レーバーにこそ適している。つまり工業生産時代の人です。

だからこそ、かつての都心の役割を、これからの時代は「郊外」が担うようになるのかもしれません。

いい悪いは別にして、たぶん会社に行かなくても済む人が、より稼ぐようになるのでしょう。知価(情報)生産者にしても情報としての「本」ならアマゾンの宅配だし、刺激を受けるために通う本屋さんは都心にはありません(都心が寂れてしまった後なら別ですが)。

少なくとも「都心」は、お金を稼ぎだす処ではなくなるんだろうな。

地球の南北は、過去360万年の間に11回は逆転し、最後の磁気逆転の時期は約77万年前とされているそうです。僕らにも不動のものに思える「南北」がくるっと回転して逆転してしまうこともある(=地磁気逆転)…

僕は、近く、都心と郊外の間に、そんな変化が起こるような気がしてなりません。

ただ、「都心が働く場所で郊外が住む場所」が「郊外が働く場所で都心が住む場所」という変化ではなく、知価(情報)生産な人は「郊外」に、マニュアル・レーバーで集団生産な人は「都心」にという変化で、「地磁気逆転」的な変化は「お金を稼ぐ」ということに関して起こるのでしょう。

故に横浜市がまず明確にすべきはミナトから郊外へのパラダイム・シフトかな。もう重厚長大産業が主役でもなく、役所には土建が群がるほどのお金もありません(70年代後半からの長い年月に渡って、すでに食い尽くしてしまいました)からデカい建物もつくれませんし…

話題のappleが港北区に進出というだけでなく、知価(情報)生産な優良企業がいくつも進出しているのが都筑・青葉・港北・緑などの北部四区。

もう 自然に水の流れは川になりはじめているわけですから。

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