95%の大学生

「大学生」たちは驚くほど保守的だ。だから、明らかに終身雇用制が崩壊している今も「就活」に勤しんでいる。で、就職できれば安心する。驚くほど世間も狭い。「食っていく」というリアルは想像の範疇にないようだ。ある人は、友だち相手に商売をしていけば食っていけると真顔で語る大学生に出会ったという…

たぶん95%の大学生は、近い将来、露頭に迷うのでしょう。終わっちまった工業生産時代の常識で生きているのだから仕方ありません。

1970年代前半生まれの、いわゆる第二団塊の世代の人たちはどっぷり工業生産時代で、ガンダムに象徴されるように組織型の調和を重んじる点で、次の時代への適応を難しくしているといわれますが、僕が出会ってきた大学生の多くは、それに世間知らずと、知識の少なさを加えた感じ。建築学科の学生が横浜駅西口地下のさらにその地下に駐輪場をつくったらと真顔で言います。そうなれば、僕は便利だからと。その金を誰が負担するのか、少子高齢化のこの国で費用負担をペイするほどの需要があるのか…そんなこと念頭にもなく、無邪気にそう言うわけです。社会学部でアイドルを研究しているという大学生が小泉今日子さんがアイドルだったことを全く知らないという事例に遭遇したこともあります。

たいていがそうだから、こちらがおかしいのか。自分も大学生の頃はその程度だったと、一瞬、そう思ってしまうのですが、やはり、それは間違いでしょう。友だち相手に商売をしていけば食っていけると真顔で語る大学生は、少なくとも、僕の周囲にはいませんでした。

現在の大学生の親御さんは、戦後の安定期に生まれ、何も考えずにレールに乗っていれば将来があると、そういう変な成功体験を持っているし、学校教育の管理も厳しい、学級が全て出会って、僕らのように、とびだす「街」がなかったことなどにも拠るのでしょう。

やっぱり、95%の大学生は、近い将来、露頭に迷うのかな。

でも、5%、つまり例外的な変わり者はいる。僕は彼らに出会いたいと思っている。協調性を重視し、匿名性に隠れることのない彼ら、何かにとことん突っ込んでいくような感性を持つ彼ら…

大学生の総数、今や280万人以上。たったの5%でも数万人の規模。知価(情報)生産時代にはそれで充分だともいえる。逆に、95%の中に埋もれさせては大きな損失になるのでしょう。僕はそう思うな。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中