具体的な準備

苦学している人も少なくないと聞く現在の若者には申し訳なくなるような気分で、最高学府に在籍していた人が大半だったろうと、1961年生まれの僕は思います。世の中はバブルへという時代でした。僕らや僕らの後輩たちは大学といえば「サークル活動」。そこは学府と捉えて、真面目に研究に勤しんだ人など、滅多にいなかったでしょう。

(団塊の世代は大学ロックアウトでろくに講義も受けずに大卒になれたって…)

「末は博士か大臣か」といわれたほどに大学や大学院に値打ちのあった時代に学んでいたみなさんに比較すれば、僕らなどは遊び半分のチャラい学生だったはずです。法学部を卒業したって、法律の専門家というには遠く及ばず、でもまぁ、なんとなく法学士で、それなりに遇されて職に就いている。確かに、その後の職務経験で研鑽を積む人もいるけれど、たいていは仕事の進め方に慣れるだけ。例えば、お役所に勤めて何年かすれば、会議の進め方や市民からのクレームや陳情処理のコツは掴むが、公共政策に見識を高める人は少ない…といった具合(もちろん、例外的に、現場知から専門家も舌を巻く見識をお持ちになる方もいらっしゃいますが)。でも、そのことを咎める人はいません。

赤信号、みんなで渡れば怖くない…といったところ。

今や、世の中のあらゆる職種から真のプロフェショナルは消え、学芸会なのに、それが大歌舞伎のように言われてしまって久しい。吉田茂氏や田中角栄氏と安倍さんを比べてみれば今日、この国がおかれている状況がわかります。

権限を持った素人が、声の大きな素人(クレーマー)に翻弄されながら政策決定している。

政府や自治体だけでなく、東芝などの一流とされる大企業もそうなのでしょう。

安倍さんや官房長官だけが特筆的にあのような力量不足の人というわけではありません。彼らを頂点とする同質の人々は海面の下(つまり市井に)膨大な量を以って存在しています。

だから、問題は深刻だし、短時間での解決の可能性はないのです。

たぶん、幕府が倒壊したときも、前の大戦に敗戦したときも、こんな感じだったのでしょう。
来月は総選挙で、安倍さんたちは大敗するのかもしれませんが、それで、すっきりと状況が好転していくわけではありません。病巣は身体の隅々にまで転移しています。

怖がっていても、そのことによって「來るとき」のショックが和らぐわけではありません。
覚悟と具体的な準備が必要です。

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