引用

暗い夜、星を数えて

彩瀬まるさんの著作「暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出」は、たまたま東北旅行の最中に震災被害に遭われ、まさに危機一髪の状況を、地元のみなさんにあたたかい手を差し伸べられて「生き延びる」ことができた彩瀬さんの体験記です。
東京に帰ってきてからも、いわき市にお住まいの友人を訪ねられたり、がれき整理のボランティアに参加したり、自らの震災体験を基調に、被災地の日常に関わり、その様子を活写していく…

ああ、現場ではこういうことが起こっていたのか
起こっているのか…

僕がイメージしていた「被災地の様子」が、いかに矮小化されたものであったのか。それを思い知らされる一冊になりました。

ああ、まだこんな人がいるだと「あたたかい」気持ちにもなり、また、こんな人がいるのかと例えようもなく「悲しい」気持ちにもなる…この本には、現場ならではのリアリティで、この国の現状がありのままに描写されています(2012年の2月。震災から1年と経たずに出版された本です)。

彩瀬さんは、あの津波の恐怖を「描写しきれなかった」とおしゃっていますが、仮にそうだったとしても僕には貴重な疑似体験でした。たいへん、ありがたく思っています。

「暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出」
彩瀬まる 著 新潮社 刊

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