次の時代は平等に

以前に、このブログでも「航空母艦の着艦訓練」、人間よりも「AIによる無人操縦」の方が圧倒的に成績がいい。理由は「AIはビビらないから」だそうで、同じ無人機でも、人間が遠隔操作をしているものになると「圧倒的に」というほどの差はつかないのだそうです。

一方

「確かな根拠もなく事実を推しはかること/憶測/あてずっぽう」を「当て推量」と言いますが、始末が悪いことに、当人としては正確な予断(=結果を前もって判断すること/予測)だと思いつつ、「当て推量」だということがしばしばあるわけです。これは経験を積んだ専門家にしてもそうで、ベテランの天気予報士よりもAIの方が的中確率が高いとか、そういうことに現れるのだそうです。しかも、彼らは将棋でいえば2万局の対局経験にも「疲れない」わけですし、臨床に多忙を極めていても先端の医学的な研究データを掌握し、すぐさま次の診断に活かせるという能力も持ち合わせています。

ある薬剤師の方が「AIが出てきたら僕らイチコロですよ」とおっしゃっていましたが、オックスフォードのオズボーン准教授が挙げた「あと10年で消える職種」には「銀行の融資担当者やアナリスト」など、一見「AIの台頭があっても安泰」と思えるような職種も数多く含まれており、実際、公認会計士や税理士、司法書士、社会保険労務士など、法律的な知識の有無(その量)を寄る辺とする部分については現時点でもAI化が可能だといわれています。

ビビらず、当て推量もしないAIは、それだけで、僕らより「仕事ができる」なのかもしれません。

それなのに「士業」を将来に繋げようという人は少なくなく、例えば公認会計士は2000年からの14年間で資格保有者は2倍以上になり、社会保険労務士は2005年からの10年間で1.5倍近くに資格保有者の数を増やしています。
しかも、歯科医院、美容院、接骨院などは、いずれも、すでにコンビ大手三社の店舗数の合計よりも多く、明らかな供給過剰。つまり、公的な総量規制もないままに、人々の就業を奪いかねないAIの汎用化は着々と実行に移されていっているというわけです。

こうした状況があって、僕らは将来を「無風」に過ごせるでしょうか。インフレになれば貯金は勝手に目減りしていきます。

トランプ次期大統領は「労働市場の国際化」に歯止めをかけるイメージで当選したようにも思えますが、AIとロボットの汎用化を止めることはできるのでしょうか。その部分が阻めたとして、それで産業の国際競争力を保つことができるとも思えません。

僕らは巻き込まれるのでしょう。腹を立てても翻弄されるその力にはかないません。

想像を絶することに対策を練るのは、まさに空前絶後ですが、僕らは、ここを超えていくしかないのでしょう。

僕には、関東大震災や昭和恐慌、大空襲や敗戦を乗り越えてきた生き証人の記憶がありますから、捨て鉢にならずにすみますが、戦後の大都市で核家族となったご家庭に育った方は、あまりに経験知がなくて大変でしょう。

でも、次の時代は平等にやってきます。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中