ひたすら心配

新中間層は「賃金労働者のうち、現業に従事せず、事務・サービス・販売関係業務に従事する者」と定義されます。一方、これに対して(本来の)中間層は「自作農や商店主など」だとされます。つまり、中間層は自営業だといえます。
自営ではない新中間層は「賃金を支払ってくれる誰か(法人など)」に拠って「中間層たり得る」という側面があります。

(固定的な給与があっての家計マネジメントの経験しかないので、実質的な自律自営については未経験なのです)

したがって「賃金を支払ってくれる誰か(法人など)」に対しては弱い立場だし、また帰属する職場以外の世界には疎いという側面もあります。職場だけでなく、マニュアル・レーバーにおいては、分担を任された「業務」以外には疎くて、その上で「現業に従事せず」ですから「担当部署が宇宙」という方も少なくないでしょう。給与を支払う方にしてみれば「してやったり」です。

さて

このような状況で、大規模で広範な「無人化」が進められている。「事務・サービス・販売関係業務」のほとんど全てが「無人化」される勢いです。

大量生産・大量消費な「市場」が国内からそっくり消えてしまっても「海外への投資」や「特許使用料」などで、日本は経済大国の地位を保てる可能性が高い…だからこそ、度を超えた「無人化」が推し進められてしまうのではないかと心配しています。

余剰人員は海外へ流出させる。医療保険の給付水準を下げる。これまでも、それぞれの政府が「困る」と講じてきた手立てです。近くは当時の満州国への移民などもそうだろうし、植民地支配なども、自国内の余剰人員の整理という意味もあったでしょう。マスメディアを駆使しての情報で人々を誘導し、穏便に人員整理を行い、足りなければ半ば強制的に…

そのときになれば、政府は冷たいものです。

「就業」については、なんの準備もインフォメーションもなく首都圏では順次「ホームドア」の工事が進められています。工事中は警備員さんがいて、工事が終わればホームは無人です。クルマの自動運転も着々と実用化され、店舗もまさかの銀行も無人化の流れです(考えてみればセブン銀行が成立するんだから、どこの銀行だって、あのスタイルでいけるでしょう)。ガソリンスタンドからも人は消えつつあり、イベントの警備も顔認証。ビルの警備員さんも同様です。印刷業務だって今はDTP。取次の営業さんを経ることなく、ネットを通じてオペレーターさんとやり取りをして宅急便で納品。かつては編集プロダクションに発注していた「冊子もの」だって自分でつくれる…そんなことですから、新中間層の本丸であり、最後の砦である「事務」も、かなりの部分で「無人化」が可能です。

ホントに安全なのは知価(情報)を創り出せる人と、コンピュータやロボットには追いつくことができない手業を持つ人だけでしょう。

でも、大勢が力を合わせなければ製品や作物をつくれなかった時代は過去のものです。農業だって、大型タンカー同様、ハイテクが信じられない省力化を可能にしています。

どうなるんでしょう。僕はひたすら心配です。

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