トリック・スター

農業だって「組織だった集団生産」によって収量を格段に上げて、人々に経済的な豊かさをもたらしたし、工業生産はラインに並んで、多くの人々が一斉に働く、やはり「集団生産」が成果をもたらした…つまり、何百年以上の単位で、僕らは「みんなで助け合う」=集団生産をスタンダードに生きてきたというわけです。

でも、知価(情報)生産は違う…数名による合議すら成果にとってジャミングになってしまう可能性すらある。ヘタをすれば千年紀に一度の大変化です。

相場を張る。会社の買収を考える。ヒットする楽曲を創る。新しい技術を開発する。新薬を開発する。全てが個人プレーであり、せいぜいがデュエットくらいの規模のユニットによる作業です。アシストするスタッフがいたとしても、そのスタッフが大規模な工場ほどの員数が必要になるわけでもなし、知価(情報)生産はノウハウ化して汎用するのも不可能です。

働ける人も、稼げる人も、ほんの一握りの少数で済んでしまうのです。

しかもノウハウ化できるところは無人化が進んでいる。すでに車掌さんはおろか運転手さんだっていない電車は運行されているし、ホームドアの設置が終わればホームも無人。すでに改札は「自動」。大きな駅でも、人間のスタッフ数名で運営されるようになるのでしょう。たぶん、トラックやタクシーも、そのうち無人化です。一般の預金者や正気のな法人を相手にする銀行の支店業務も近く無人化だといわれていますし、ビルやイベント会場の警備員さんも、たいていの清掃業務もそうだといわれています。

たぶん、トランプさんをアメリカ合衆国大統領に推したのは、マニュアル・レーバーから離れることができなかったレトロな労働者たちです。だって「知価(情報)生産」って誰にでもできるものじゃない。理論的には「努力に拠る」なのかもしれませんが、評価されるような「知価(情報)」を産み出せる人って、彼に学識や経験を積ませることができた「家」に生まれついているものだからです。

当代だけの努力じゃどうしようもないところがある…

ホントはこういう時こそ「政府」だし、こういう時こそ「公共政策」です。…でも無理かな。

だから、僕は「私立の公共政策」の可能性を探りたいし、でも、僕の力なんて吹けば飛ぶようなものだから、現実的には、近く、この国にもトランプさんより強力なトリック・スターが生まれるんだと思っています。

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