貴重な生産者

政府や自治体が提供するサービス、政府の指導を受けた大企業が提供する就業場所や衣食住などの生活利便、大企業が提供するエンターテイメントに拠って生きていこうとする人と、豊かな知価(情報)生産力を背景に、あらゆる生活の場面をセルフ・サービスに送っていこうとする人に分かれていくんだろうなと思います。

まだ工業生産時代が終わろうとしている時代ですから、マジョリティは前者でしょう。

でも、セルフ・サービスなライフ・スタイルはかなり明確になり、昔の言い方を借りれば、ひとつの「族」として社会に認知されるようになっているのでしょう。たぶん、等身大で無理をしてカネを稼ぐ姿勢を持たず、彼らは「好き」を仕事にして、世間からも、自分にも縛られない生き方をしている…

憧れの対象にも、嫉妬の対象にもなりながら、マジョリティと少し距離を置いて静かに生きている。コミュニティに属さないからノマド的な生活者像を持っているのかもしれません。

たぶん、これがクリエイティブ・クラスの実像かな。

彼らは、C・S・フィッシャーのいう「友人」ネットワークみたいなものを中心に暮らしてる。でも、その「友人」は「同僚」のような関係でなく、自分は都市に暮らす消費者で「友人」は自分が食べるものを生産してくれている農家であったり、我が家の家具を造ってくれる家具職人であったり、あるいは自分が経営する古書店のお客さんだったり、かつてのカテゴリーに準えれば縦横無尽な関係になるのでしょう。

知価(情報)生産力が背景になるだけに「一億総中流の時代の標準家族」のように広範に汎用されることはないでしょうが、ポスト工業生産時代の新しい労働者階級として、彼らの存在は顕在化していくのでしょう。

少なくとも、彼らが排除されるべき変わり者だとされる時代は終わり、貴重な生産者として無視できない存在になっていくのだと思います。

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