常識をアジャストする

そのうち、ネットでクルマを選んでメーカーさんに直接発注し、宅急便屋さんが納車…なんてスタイルがスタンダードになるのでしょう。そうしたら地域ディーラーの気が利かない営業さんにイライラすることもなくなります。
高齢者の福祉施設で、お年寄りと体操するのはロボットです。鉄道駅は事務系のスタッフ数名で運営されている…そんな感じになるのでしょう。列車の運転もワンマンか無人です。それでも、人間が行うよりも事故は少なくなるのでしょう。航空母艦の離発着もAI(人工知能)に任せた方がビビらないから成功率が格段に高いんだそうです。

悪意ではなく利便性を向上させるために人々が働ける場は少なくなっていく…歓迎しているうちに収入の道が絶たれるのです。

AI(人工知能)が苦手にしている仕事もありますが、それは多くの場合、人間も苦手です。AI(人工知能)が苦手にしている仕事ができる人はごくわずかです。
とにかく、人間が苦手にしている「努力」や「忍耐」も、彼らは「平気の平左」。手強い相手です。

すでに1984(昭和59)年の段階で、こうした状況を予測し、当時の大蔵省が所管していたソフトノミクス・フォローアップ研究会が研究していましたが、その報告書の一節にこんな文言があります。

技術進歩の恩恵により、すでにわれわれは豊かな社会を維持するために必要なモノとサービスを生産するのにさほっど長時間働く必要はなくなった。この傾向は来世紀にかけてさらに進むだろう。
しかし、全員に仕事を準備しようとすれば、”実業”だけでは足りず、”虚業”にまで頼らなければならないかもしれない。

飯田経夫(理論経済学)チーム 報告書より

けっこう膨大な研究だったんですが、当時は「省内」でもあまり注目されることもなく、世は「バブル経済」な乱痴気騒ぎに飲み込まれていきます。
もう30年以上も前の報告書…「あれ?」と思うところも少なくありませんが、的確だと思えるところもたくさんあります。

それよりなにより、もう少し早く動き出せば、傷は浅くてすんだのに…とは思います。30年以上も時間はあったのに…。でもまあ「後悔先に立たず」だスタンダード。ただ、苦しいからといって、元に戻すわけにも生きません。サイは投げられてしまっています。

人間はもがき苦しみながら生きていくのが生成りなんでしょう。

唯一できることは「これまで通り」の常識をアジャストし、備えること。それだけは怠らない方がいいと思います。

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