幕末のような状況

僕は、この国の「現在」って江戸時代の終わり=幕末に近似してるんじゃないかなとイメージしています。

まず震災ですが「安政の大地震」というと「江戸安政地震」だけを思い浮かべてしまいがちですが実際には安政八戸沖地震、伊賀上野地震などいくつもの震災が続いた上で「江戸安政地震」になるといった状況で、阪神・淡路大震災以来、いくつもの大震災に襲われている、現在と似ています。

当時の幕藩体制を効きすぎるボディ・ブロウのように痛めつけた「逃散と村請の崩壊」。
当時は個人ではなく納税義務が「村」に課されていたので、構成員たる村人が破産して夜逃げ(=逃散)しちゃうと納税は制度ごと崩壊して、幕府、各藩は途端に財政難。しかも逃散した農民は大都市を目指すので、江戸などはスラム化し、急激な人口増に上下水道など、生活インフラごと間に合わなくなるという問題も抱える…そういった状況に薩摩藩は火付けなどのテロを仕掛けていたというわけです。
現在の「逃散」は空き家の増加に象徴されるでしょう。地方の中核都市では、これにコイン・パーキングの「ニーズを上回る増加」の状況も重なります。そして東京以外はたいていが人口減。東京だっていずれは人口減で、国家も地方自治体も財政難。これに、かつてはターゲットにされなかったようなところでさえターゲットにされるというくらい都市ではテロに襲われる危険性が増しています。

そして、禁中、幕府、形式的には各藩にさえ国家の行方を決する権利があり、良くも悪くも国家としての意思決定のスタイルにあいまいさを残す幕藩体制に、一つの国家としてスピーディではっきりとした決済が求められたのが、諸外国からの「開国」要求です。結局、幕藩体制は、そこに明確な回答を出せず、中央集権な明治政府にとって代わられるというわけです。
安部さんたちはこうした歴史的な事実を踏まえて「ネオ中央集権」を目指しているのかもしれませんが、今は、インターネットがありSNSがあります。幕末とは逆に「代議制」さえも揺るがしかねないほど「個」の意見が世界を駆け巡る時代になったという、これが時代の変化です。
日本ではまだ地下アイドル的な存在感しかなかったPerfumeさんの「振りコピ」をするグループがすでに南米のエクアドルにいたという時代にふさわしい「国のあり方」に回答が出せなければ体制は崩壊するのだと思います。

ひとつの政府が「衆」を圧していける時代ではなくなったのです。情報生産にしろ、極端なマニュアル・レーバーにしろ「みんなで」を肯定しなければ収入が得られないという時代ではなくなったということも「ひとつの政府」を過去のもににしていく方向にテコになるのでしょう。

おろおろしているうちに「開国」で、開国したら、ほとんどの物資が貿易にあてられて市中は品不足になり、そして、その市中は生活インフラからして機能不全…そこを天災が襲う。まるで波打ち際で砂山を積んでいるような状況…

現状に似ているなと思うのです。

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