コラージュ

自分の読解力は棚に上げておいて、とにもかくにも「解りやすい」情報を望む。現状の自分の実力で無理なく理解できる情報でなければ、その情報をつくった方が悪い…というような態度…
こういう態度で情報に接している人ほど、その「解りやすい」情報については鵜呑みにしやすいものです。しかも受け身です。

ちょっと検索エンジンを当たってみるだけで、こんな記事が引っかかります。

空き家率40%時代に備えよ! 田原総一朗が迫る、日本の空き家問題
『空き家が蝕む日本』著者・長嶋修氏に聞く

荻上チキさん責任編集という「SYNODOS」」というwebマガジン中の記事らしいです。

で、冒頭こう続きます。

田原 まず、長嶋さんの『「空き家」が蝕む日本』を読んでびっくりしたのは、マンションの空き家率が、千代田区36%、中央区28%、荒川区19%。なんでこんなに高いんですか? 地方や東京の郊外ではね、古くなった公団住宅や都営住宅があって、空き家が相当あると聞いていたけど。

長嶋 はい。それは分譲マンションに限っての数字なのですが、都心のいい立地、千代田区とか中央区とかに、80年代後半から、ワンルームマンションがたくさん建ったんですね。

一方、総務省が5年ごとに行っている「土地統計調査」の平成25年版には、千代田区の空き家率が14%、中央区が11.4%、荒川区の空き家率が10%とあります。…あれ、違うじゃん。で、田原さんの発言の部分を見直すと「マンションの空き家率」とあります。ああ、なるほど…すでに各区とも10軒の住居のうち1軒以上は空き家だが、マンションの方がより深刻で、千代田区ではもう10室に4室近くが空き家かもしれないんだと。

その上で、きょうポストに投げ込まれていたマンション分譲のチラシを見て、オペンホセの「私たちでも東京都内に家が持てる」というテレビCMを見るわけです。それもグッと斜に構えて皮肉っぽく見るわけです。そうすると色々と疑問が湧いてくる…同様に「なんで65歳からの肺炎予防を呼びかけているのは行政じゃなくて製薬会社なんだ」とか…さまざまな広告に、ツッコミを入れてみるわけです。

今はweb検索という強い味方がいます。もちろんインターネットに掲示されている情報こそ、笑っちゃうほど「玉石混合」です。でも、逆に言えば「情報を鵜呑みにしない」ための訓練の場にもなりますし(グルメサイトの情報を信じ込んで痛い目にあったり)、必ずしも解りやすくない情報を読みこなすための訓練の場にもなります。

僕は脳出血の後遺症からのリハビリについては海外の医学部のHPなどを参考にしました。日本の公立病院レベルのカリキュラムよりどれだけ参考になったかわかりません。

ひとつの情報を比較検討もせず「ひらめいた」とばかりに鵜呑みにするのではなく、複数の類似情報を比較し、これはと思うものをコラージュして自分のオリジナルの情報をつくる…当然のことながら、その間に頭を冷やして冷静さを取り戻すこともできます。

病気の治療、住宅の購入など一生を左右するようなことほど「レディ・メイド(既製)」の情報を鵜呑みにしないことです。最初から取材して情報を作り上げていくのは難しいことかもしれませんが、既存の情報を比較検討し、コラージュをすること。

それだけでも、じゅうぶんに「鵜呑み」を卒業することができます。

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