知らぬが仏

端的な言い方をすると…

金融なビジネスは、これっぽっちの事実を針小棒大に拡げることでメイキングされるものです。

例えば、創業者が丹精込めた味で評判のラーメン屋さんが1店舗あったとすると、その看板の使用の許可を取ってマスプロな工場をつくり、全国に100店舗を展開する計画を立て、それに銀行を含めて出資者を募る…
問題は「創業者が丹精込めた味」と「評判」が「金のなる木」かどうか。実際に100店舗にお客さんが入っているかどうかは二の次のことで、出資者が出資してくれた時点で仕掛け人は利益を出すことができている(もちろん出資者も)。つまり、金融なビジネスは小説書いてベストセラーを出そうということと、質的にはあまり変わらないものなのです。

「全国に100店舗」はダメなら撤退しちゃえばいいし、ホントにお客さんが入れば、第二次募集の100店舗でまた出資者を募ればいい…

マンションだって、開発した人には分譲が終わった時点で利益が出ていて、あとの修繕費や豪華なエントランスの維持費だって、そもそも建築費だって購入者の負担です。ショッピングモールも、開発者は開発費に利益を乗せた分をテナント料やロイヤリティーなどで回収し、最終的には商品代金や食事代で消費者が負担している…つまり、まぁショッピング・モールも、多くの場合、入場無料ではないということです。

僕らは、こんな構図を念頭に置いてショッピング・モールで買い物をし、マンションに暮らしているでしょうか。

そうでなければ、僕らはあっさりと金儲けの使徒にされているということです。しかも、無意識のうちに金持ちをさらに太らせているわけですから、自ら二極化を激しいものにしていっているということでもあります。
絶叫マシーンでスカッとするたびに金持ちを太らせ、夜景の綺麗なレストランで食事をするたびに金持ちを太らせ、実は利益率の高い酷い豆の珈琲を飲むたびに金持ちを太らせている…
そして、僕らは自らを(相対的に)より下流へと追いやっているというわけです。

彼らにしてみれば「知らぬが仏」というところでしょうか。

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