日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ

純然たる疑問とでもいいましょうか。仮説を立てられるほどの知識も、もちろん見識も持ち合わせていないのですが腑に落ちないことはあるのです。

例えば「戦艦武蔵」。その建造費は現在の通貨価値に置き換えるとおよそ3兆円ほど、あたご型イージス護衛艦が1453億円だそうですから、とてつもない税金が支払われた買い物だったわけですが、この艦を建造した三菱重工業長崎造船所の企業利益ってどうなっていたんでしょう。やはり「お国」のためにボランティアで建造にあたったのでしょうか。
1944年の名古屋空襲で大きな被害を受ける三菱重工業名古屋発動機製作所大幸工場には勤労動員の学生さんたちが働いていて、この空襲でも教師の方を含め、たくさんの犠牲者が出ています。学生の場合、授業の一貫して行われていたので無給だったはずですが、この無償の労働によって生産された戦闘機に三菱重工業名古屋発動機製作所は利益を乗せていたのでしょうか。

国民の税金で購入された戦闘機には国民が乗って撃墜されれば命を落とします。戦闘機ではありませんが、うちの叔父貴も海軍軍人で北の海で戦死しました。

戦争と企業活動。国力の全てを軍需へ注ぎ込み、企業活動を政府がコントロールすることを目的とした「国家総動員法」。労働者の雇用、解雇、賃金、労働時間などが政府の統制下に置かれるなかで三菱などの財閥系企業はどう扱われていたのか。大政翼賛会との関係はどうなっていたのか。

国家予算が足りなくなれば国民に戦時国債を買わせてまで建造した軍艦や飛行機、戦車などの兵器は、その大半が国民の大切な命とともに藻屑と化しているわけですから、国家財政は大赤字でしょう。たぶん、敗戦直後のハイパーインフレの導引のひとつです(ひいばあちゃんは、ホントに大変だったのは「負けて」からだったといってました)。

国民と国家が生死をかけた惨状に置かれていたとき、三菱などの財閥はどうなっていたのでしょう。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって解体されたはずの三菱商事は1954(昭和29)年には旧三菱商事の清算会社であった光和実業から三菱商事の商号に復帰しています。

戦争って、ホントに国防なんでしょうか。戦争と企業活動の関係はどうなっているのでしょう。

以下は、ある方が大学院生時代に経験したことの記録です。発言の主については「安倍首相のブレーンの一人と言われ、さまざまな政府委員も務めておられる有力者だ。」とありました。僕が、この文章をネット上に見つけたのは一昨年(2014年)の8月頃のことです。

あるプライベートなオペラ鑑賞ツアーで、通訳のアルバイトをした。毎晩、豪華なホテルに泊まってバイロイトやザルツブルクの音楽祭を巡り、食事の席にもご一緒した。その席上、メンバーのひとりだったある政財界の大物(そのグループはそういう方々の集まりだった)が大きな声で話したことが、今も耳に焼きついて離れない。

「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては一番有り難い展開になると思ってますよ。」ここまでえげつない戦争待望論には、周囲にいた人達もちょっとびっくりしたらしく、一同目を見合わせ、隣りにいたご夫人が「またあなたそんなことをおっしゃって、、、」ととりなしている。「XX君(原文には「ひらがな」ながらお名前が記されています)、きみたち若い人の意見を聞こうじゃないか」と、ご本人が話をぼくに振ってきた。言いたいことは山ほどあったけれど、アルバイト中のぼくには、面と向かって彼に反駁することもできず、言葉を濁してしまった。今思うと、通訳のアルバイトなんか棒に振ってでも、彼にしっかり反論しておくべきだったと思う。権力の中枢近くにいるひとに直接ものを言う絶好のチャンスだったのに。もう10年以上昔の話…

僕は、ただ、ひたすらじっと手を見るだけです。

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