言いつけを守っている時代

血液型占い…A型、B型、0型、AB型。たった4つの類型に自分の性格なりを当てはめられて、僕らはそのことにさほど違和感を感じることはありません。嬉々として「当たってる」と喜んでいます。

当然といえば当然のことです。僕らは「お前は、この選択肢だ」とあてがわれることに慣れっこになってしまっているのです。

市井に、庶民の子として生まれれば、まずは学校教育あたりを入り口に、そう豊富ではない類型のいくつかに、僕らは割り振られていく。進路相談も「相談」とはいうものの「あてがわれた選択肢」を「自分の意思で選択したことにせよ」というようなもの。偏差値で輪切りにされて、僕らは一斉に就活し、なぜか「会社に入ること」が就職です(自営だって職に就くことだと思うんですが)。
1年は365日あるのにせっかくの休日をゴールデンウィークの混雑のなかで過ごす…日本だけでもこんなに広いのに、世界はもっと広いのに、行くところも「さして豊富ではない類型」のひとつ。みんながハワイに行けば、よほどの変わり者でもなければみんなはハワイに行きます。

なにも「血液型占い」だけではないのです。

でも、僕らを型にはめてきた人たちでさえ「これから」に、たじろいてしまっています。処方箋は描けずにいます。
お役所は、ただただ警告だけは発し、後から「警告はしてたでしょ」と言わんばかり、問題用紙が配られても「自由に論ぜよ」と書いてあるだけです。

与えられた階段を登っていっても、たどり着くのは「空」でしょう。まるでマグリッドの画のような。
言いつけを守っている時代の終わりです。

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