プラモデルも、卓越した技芸で見事なモデル・アートに仕上げていく、プロフェッショナルなモデラーの方もいらっしゃるわけです。でも、たいていの場合は「説明書どおりに組み立てられた」だけ。自称「玄人はだし」でも「色を塗ることができた」まででしょう。プロ・モデラーのようにリアルを「追求」する忍耐力は持ち合わせていないものです。
つまり、出来上がった作品に深みもなければ、人々を魅了する「惹き」もありません。大量生産された工業生産品の域を超えられず、また「量産品」だけに、そういうものはすぐに巷に溢れ「ありふれたもの」になる…「すぐに飽きられてしまう」の所以です。
どんな素人でも簡単に組み立てられるのに、そこに一定のクオリティを持たせるのは容易なことではありません。大量生産しないとその経費を賄えないでしょう。
結果、津々浦々に、近似値的な「再開発地」「ファスト風土」は広がり、住宅街はオペン・ホセな建物で満たされていく…
満たされれば満たされるほど飽きられるのも早い…
もうすぐでしょうね。