引用

夢違之地蔵

yumechigai-jizoh菊川橋西詰の墨田区立「菊川橋児童遊園(小さな児童公園ですね:墨田区菊川三丁目)」の一角に「夢違之地蔵」というお地蔵さんが安置されています。「夢違」というのは「この惨状がただの悪夢であり、目が覚めれば夢として消え去ってほしい」という市井の願文によるもので、多くの場合「夢違観音」というように観音様に冠されています。でも日本では「子どもの守り神」ともされるお地蔵さんがこの場にはふさわしかったのでしょう。きっとお子さんの犠牲者も少なくなかったんだと思います。

1983(昭和53)年。ご近所の有志の方によって建立されたこのお地蔵さんの祠の傍には詞書があり、

この地蔵尊の在わします菊川橋周辺の惨禍は、東京大空襲を語るとき後世まで残るもので霊地として守らねばならない聖域である。 とあります。

きょう、3月10日には夢違之地蔵講、菊川三丁目会の主催で、関東大震災における犠牲者の方も含めて遭難者への法要が行われます。
近隣にはいくつか同様のお地蔵さんが建立されていて、やはり、それぞれの町内会で法要が行われます。

このあたりでは2月の中旬頃から、あちこちの町内会掲示板に「法要開催」を知らせる張り紙が目立つようになります。出入りの激しいヨコハマの下町と違って、焼け出されても、この街に戻ってきた方も少なくなかったんでしょう。そうしたみなさんが記憶を継承されているんだと思います。

周辺にマンションが目立ち始め、そうした記憶とは縁もゆかりもない若い世代が暮らし始めています。
「これから」の継承が大変でしょう。現役世代の力量が試されているのかもしれません。

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