こちらも「もうしばらくのこと」

僕も50歳を過ぎて大学院に進学しましたが、少子化なご時世ですから「大卒/中高年」も大学にとって「開拓すべきマーケット」になってきたことは事実で、つまり、大学院もインフレな感じは否めません。粗製乱造な増設・新設は続いており、募集要項には懇切丁寧な筆致で「表千家を」をと書いてあるから行ってみると教授陣は全員「裏千家」での修行経験しかなく、なかには「煎茶道」という人もいるという塩梅…どうやら先生方は大学側が描いた専攻分野など気にせず、ご自分の専門を押し通すという性質があるようで、イマドキに言えば「びっくりポン」です。

僕が専攻した「公共政策学」のように1980年代になってようやく輪郭が見えてきたかなという分野もあって、僕の師匠も社会学の人です。ただ、彼は社会学の立場から公共政策にアプローチしようとし、僕の疑問についても的確にマイルストーンをおいてくれました(そういえば、仕事場にしている再開発地区にも脚を運んでくれたなぁ)。

でも、そういう教授は稀です。僕は2年間探して彼に行き着きました。

たいていは「街づくりの専攻なのにジェンダーの研究者(しかいない)」とか、そういう感じがスタンダードです。たぶん、先生方も象牙の塔でキャリアをつんできてしまったために、なりふりかまわず大学・大学院にしがみつくしかないのでしょう。

東京大学工学部のまちづくり大学院や大阪市立大学の創造都市専攻の大学院のように、社会人ならではの業務経験を踏まえてのユニークな「社会人大学院」も散見できるようになってきました。そうした大学院が実績をあげてゆけば、法科大学院のように、とんでもないところについては「募集停止」も相次いで、いい悪いは判断しやすくなっていくのだと思います。
一方、修士/博士になれば「道が拓ける」と思っていた人々も、もうしばらくすれば「そうではないこと」に気づいていくでしょう。ちゃんと勉強したい人は海外の大学・大学院は「オンライン」で先行していますから、そちらに流れるということもあるかもしれません(お金かかりませんからね)。

大学同様、インフレももうしばらくのことだと思います。

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