透明な敗戦

毎夜、空から焼夷弾が降ってくるわけでもなく、食料に配給制が敷かれているわけもなく、街中に戦時スローガンが掲げられているわけでもない。
でも「国民の年金資産(GPIF)の14兆円、国家公務員などの3共済から30兆円を国内株に25%、海外株に25%を投入」は、あのとき戦艦や戦闘機に国家予算を投じていたのと同じ。そして、すでに30兆円をスってしまったなどというのは、いくつかの海戦などに負け、相当の戦艦が沈められ、戦闘機が撃墜されてしまったのに等しいのでしょう。幸い、実際の戦争と違って尊い命が犠牲になったということはありませんが、この国が確実に傷ついているのは事実です。

たいへん冷たい言い方ですが、戦争は人と人の命の遣りとりであると同時に、国家財政と国家財政の潰し合いでもあります。
つまり、もうとっくに戦争状態なのです。

敵国は「ウォール街」といったところでしょうか…

生きとしいける人々を踏み台にして戦争をビッグビジネスにする少数の彼ら…。そして、まんまと乗せられてしまっても自分たちだけには退路を準備できる人々。敵は連合国軍の兵士ではなく、国民をボロ雑巾のように使い捨てることを厭わない両国の政府であり、資本家なのでしょう。

彼らが、今は透明な戦争を挑み、僕らは、また大きな敗戦を目前にしているようです。

教科書も参考書もありません。誰もが経験したことがない局面です。処方箋は自分で描く他ないのです。

でも、前の敗戦のときだって、生活者に「これから」の教科書が支給されたり「売っていた」ということはなかったのでしょう。みな、それぞれに切り抜けるしかなかったはずです。こういうときは、そんなもんです。待っていても仕方ありません。

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