原発事故があったために福島県の被災は、関東大震災とも、阪神淡路大震災とも異なる、とても複雑な状況になっています。この「複雑さ」のニュアンスを「フクシマ」というカタカナ表記が伝えているように思います。
でも、なぜカタカナ表記なのか…
たぶん、問題意識が「外来」のものだからでしょう。
「海外」の方が、この問題を深刻に受け止めたのだと思います(もちろん、打算的な心配も含まれるのでしょうが)。
現在の僕らはどうでしょう。深刻に受け止める前に、もう忘れてしまっているのかもしれません。
僕らの無関心を見越してのことでしょう。この頃は行政もあっけらかんと恐ろしいことを、でも、さりげなく発表しています。
何事も、相手が、判りやすい方法と言葉で声高に入ってこない限りは「知らなくてもよい」という考え方が蔓延しているのでしょう。学校を卒業すれば、勉強や学習も卒業という誤った通年もあります。
判りやすくなったときには、たいていの場合、もう遅いんですが。