もちろん、そうじゃない人格者はおられますが、たいていの人は自分に甘く他人に厳しいものです。
おまけに視野が狭い。視野が狭いが故に、理由も定かでない「世評」を盲信し、追認してしまうものです。
一億総中流の時代には手柄も「集団のもの」なら、責任も「集団のもの」でしたが、これからは個人が主役です。
ちょっと心配だなと思います。
僕はずっとフリーランスできましたから、そういうことに慣れています。でも、世評とは、スジも通っておらず、また自分のことは棚に上げて正義感ぶるようなところがあり、人を「レッテル」で判断するものです。ちゃんと仕事をやりすぎて嫉妬を買うのは、組織人もフリーランスもかわりませんが、そういうことが収入に直結するのがフリーランスでしょう。そして、この「世評」だけは「個人が主役」になっても、たぶん「匿名の群」のまま。誰が相手なのも判らぬうちに暗闇から手が出てくるような感じ…実は、資金繰りとともに、こういうことも会社(お役人なら役所)が受け止めてきてくれていたのが「一億総中流の時代」だったわけです。
これを、急に「個人で」といわれて受け止められるかどうか。
「レッテル」も一旦貼られちゃうと、なかなか剥がせませんからね。
やっぱり、ちょっと大変なんじゃないかと思っています。