お屋敷と開発

それなりの住宅街だからでしょう。低層で総戸数も少ないマンションがありました。たぶん相続税等々で泣く泣く「お屋敷」を処分せざるを得なかった方がいらしたのでしょう。
その正面に長い壁が続いています。お屋敷の生き残りです。玄関は立派な門構え。お庭も立派そうです。白い長い壁にはずっとポスターが貼られています。50枚ほど。マンション建設反対と日照についての苦言。歴史、景観を守れというお言葉…

低層でも、たぶん、かつては平屋だったでしょうから、日照についてもご説ごもっとともいえます。少なくとも圧迫感があるのでしょう(道路からは充分、奥に引っ込んだところに建物はありますたし、正面やお隣を覗き込む感じにもならないように見えました)。僕には充分配慮されているように見えましたが「歴史、景観」についても同様です。

横浜市神奈川区には「高島台」という地名があります。これはかつてはこの土地が「高島さん」という方のお屋敷だったためですが、スケールとしては「丘陵ひとつ分」くらい。これが財産税(当時)や相続税、それを見越しての寄付などで「公」に還って「高島台」というわけです。でも、このくらいのスケールで土地があれば、それなりに街路計画もできます。実際、現在の高島台には多数の戸建て住宅と、中低層ながらマンションが10棟ほど…まぁ、広大なお屋敷だったというわけです。

でも、こういうお屋敷がつくれたのは二極化が激しかった戦前まで。戦後は大きいといっても数百坪規模。逆にサザエさんの家で100坪弱と計算されていますから、庶民でもそれなりの家が構えられたわけで、小型のお屋敷は「あまたある」というわけです。故に日照権やら、隣接建物の圧迫感などがあちこちで問題になるはずです。マンションの開発者が無遠慮に利益を優先すれば、隣家が丸見えにもなることもあるでしょう。

それにしても、そうしたマンションを購入された方はかわいそうだな。承知の上だったとしても我が家に出入りするたびに「ポスター」はあまりいい気分ではないと思います。

でも、散歩してると、一ヶ所や二ヶ所じゃないですね。しばしば目撃することではあります。
こうしたことも「ゴミ屋敷」のように社会問題として顕在化してくるのかもしれません。

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