「学問に王道なし」という場合の「王道」は「安易な方法/楽な道/近道」という意味での「王道」です。4〜6世紀の昔、ペルシャの王様の名で整備された幹線道路の利便性が高かったために「王の道は楽で近道」だったことから「王道=安易な方法/楽な道/近道」という意味になったというわけです。
特に近代以降は、地道な努力よりチャッチャと行ける王道を見つけられた方がスマートな印象もあり「学問に王道なし」みたいな考え方は、よくても「頑固」「古臭い」と端っこに置かれてきたわけです。
でもね、王道を行く人は「楽で近道」でも、その人を「頭がいい」と称えてしまうと、誰が地道な苦労をして「王道」をつくるかということはあるわけです。
「王道」には「王様ならその権力で、どの近道でも、どんな楽な道でも選ぶことができたから」起源説もありますが、そういう王様はきっと滅びちゃったでしょうね。家来衆も王道ばっかり通っちゃってて苦労知らずだったでしょうからね。