それ以上に

最近の公園には、ひとりでやるせなく時間を潰すおじいちゃんたちがたくさんいます。男性ばかり。もとは会社人間で退職後に居場所を失ったのでしょう。昼間の公園でずいぶん長い時間を虚空を眺めて過ごしていらっしゃいます。

でも、1961年生まれの僕らくらいの世代になると、たぶん、そうしたゆとりもなくしているでしょう。年金だけで暮らしを成り立たせられることができなくなっている可能性が高いからです。
終身雇用制度が崩壊して、会社から切り離された就業者はもちろん「資金繰り」ができない給与所得者です。その給与所得者にとって、今はいたずらに寿命が長い時代でもあります。そして年金の支給は雀の涙…

充分ではないとしても、自営の道を探り、また一日も早く準備をはじめておくべきでしょう。なにしろ、工業生産時代に育つと準備に5年、10年とかかることの経験がありません。下手をすれば一夜漬けで試験の準備をし、試験に受かれば終わり…こういうことの繰り返しで来ました。でも「資金繰り」は試験のようなわけにはいかず、なんとなくコツを掴むのにさえ、あっさりと10年の月日が必要だったりします。

細かい収入源が複数に渡り、その金額が一定でなく、黙っていればいつ入金になるかもわからず、今年と来年も同じペースというわけにはいかない…納税も自分でしなければならない。しかも、新しい仕事を始めるための投資も必要だし、仕事場も自分で確保しなければならない。
たいていの場合、家族を巻き込むことになりますから、ダンナさんの仕事について奥さんが全く知らないでは済まなくもなるでしょう。

つまり「急に」できることではなく、できるようになるとしても「時間がかかる」というわけです。

恐らく、終身雇用制度が崩壊し、年金で食っていけなくなる世代になれば「給与所得者」からの脱皮ができなくて潰れる人も続出していくのでしょう。

ただ…

「公」に警告を発しても今はまともには受け取ってもらえないでしょう。そのくらい「給与所得者」には想定外のことなんだと思います。手探りで就活をし、就職すれば会社でうまくやっていく…それ以上に「やらなければならないこと」があるなんて、今も想像すらできないことなんだと思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中