無人化

志村けんさんのコントで、おじさんが、自分が入ったのはキャッシュ・オン・デリバリーのcafeであるということに気づかず、いつまでも注文を取りにくるウエイトレスさんを待っているというものがありました。確かに僕が高校生くらいまでは「注文を取りにくるウエイトレスさん」がいる喫茶店の方が当たり前で「キャッシュ・オン・デリバリーのcafe」の方が圧倒的に少数派でした。
小学生の頃は、バスに乗れば車掌さんがいて、車掌さんから切符を買いました。もちろん鉄道の改札にも切符にハサミを入れる駅員さんがいました。(みどりの窓口でなく)普通の切符を人間が売っていましたが、今は新幹線の切符だって自販機です。駐車場にだって料金を受け取るおじさんがいましたし、高速にETCはありませんでした。

「きょうから一斉にいなくなるよ」という明確な線引きがあったわけではなく、グラデーションがついていて、でも気がつくと全てがワンマン・バスで自動改札、券売機でした。

グラデーションがついているから「注文を取りにくるウエイトレスさん」がいる喫茶店が当たり前だったおじさんたちも、あっさりと「キャッシュ・オン・デリバリーのcafe」を受け入れていく…そして、このcafeがしばらくすれば無人化で、その状況にもお客さんはほどなく慣れていくのでしょう。すでにコンビニ珈琲をイートイン・コーナーで飲んでいれば無人カフェみたいなものですし、「キャッシュ・オン・デリバリーのcafe」の注文取りを人間がやっている必然性はない…もう時間の問題です。

何十万トンというタンカーも大きなゴミ焼却場もすでにびっくりするような少数精鋭です。撮影機材の発達により、かつては百人以上のスタッフさんが動いたという映画も数人で撮影することが可能です。レコーディング機材もびっくりするような機材が廉価で操作も簡単なので、ひとりでもメジャーなものとかわらぬ音源を発売することができます。

恐らく少子化を上回るスピードで省力化は進むのでしょう。そのくらいコンピータとロボットは優秀です。

きのうまでとさほど変わらない仕事ぶりでいると、たぶん省力化の対象です。判例生き字引などと称えられていた弁護士さんも、それだけなら仕事にならないでしょう。なんで、こういう時代をつくっちまったんだかと思いますが、つくっちまったんだからしかたありません。

ラジオの組み立て工員は自分を失業させるために働いている、
なぜなら、彼らが稼いだ収益は工場の省力化に再投資されるからだ。

ラジオの時代からこの構図は変わっておらず、省力化は限界なく進展しているようです。

繰り返しますが、なんで、こんな時代をつくっちまったんだろうと思いますが、つくっちまったんだからしかたありません。

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