あのとき下町を襲ったような「無差別爆撃」は第二次世界大戦時の発明品です。それまではああいう攻撃方法は確立されておらず、日本人が焼夷弾爆撃と称するあの攻撃手法はベトナム戦争時の北爆などにも受け継がれていきます。
第一次大戦時には戦車と飛行機による攻撃、そして今日に受け継がれる毒ガス攻撃が発明されました。
たぶん、次の大戦では「無人攻撃機に拠る爆撃」がそうしたメニューに加えられるのでしょう。攻撃側も迎撃側も攻撃機を操縦する人は戦場から遠く離れたモニターを眺めながら敵を殺す。攻撃側が攻撃するのは兵士ではなく、一般の市民であり、破壊するものの多くは民間人の家屋や会社の社屋、工場でしょう。水源地や農地に毒薬を散布することも考ええられます。
ごくごく一般的なフツウの生活の場が前線になるのだと思います。
国を護るために、兵士と兵士が激突する時代が終わり、戦場と銃後という関係も溶けてなくなる…
兵士は死にません。死ぬのは敵国の庶民だけ。そんな日が来ないとも限りません。