専門家でも、まだまだ「なんらかお金を稼いでくれる商売」「その商売を潤すお客さんを連れてくる」「多くの人を就業させる場所を誘致」ってな感じで地域を活性化って発想の人がほとんどです。
でも、そういう発想からは徳島県上勝町の「はっぱビジネス」みたいなものは生まれてこないんですよね。
わが村の樹々の葉っぱや花が、料理のつまものに使えないかという発想。これ、ある種の情報生産型の成功例です。
もちろん、そのとき、これについて先行するビジネスモデルなんてあるわけはなく、そういうことに倣おう、複写型に「この村にも」と考えたわけではない。
そこが勝因だったわけです。
現況の専門家って、過去の事例を情報量として蓄えているだけの人が大半だし、その共通項をくくっていこうとする。つまり、工業生産的。これからは充てにはなりません。
その村で育って、その村の毎日を知る人々が、いかに、そこで知った情報を「大都市に暮らす人々」の目で観れるか、俯瞰できるかでしょう。
そして柔軟に発想する。
それが正しいとすればコンサルタントとか専門家の意見なんて、返ってノイジーなんだと思います。