「自営業」化

僕はずっとフリーランスで来て、会社に就職したことがありません。わが家も総勢「自営業」で、ようやく一回り以上下の世代から会社員が出てきたくらいで、会社員の喜びも悲哀も、学生時代の数少ない友人たちからの伝聞からの推測にすぎません(高校時代からカタギな人たちとは距離を置いていたので、友人たちの多くも会社員の経験を持ちません)。

ただ、違うだろうとは思うのです。

僕らは月々決まった収入があるわけではありませんし、年収も上下動が激しい。何より毎年、来年のことはわからないわけです。職場も自分で用意しなければ仕事の受注もできません(最近、事務所はいらなくなりましたが)。そして、すべての信用が自前です。会社という看板を利用することはできません。そして「自前」をつくるまでの10年以上が苦しい…

でも、そういう生活を30年も続けてきてしまうと、それなりに「こういう暮らし」に慣れてしまいます。慣れなきゃ不安感に押し潰されてしまいますからね。

マニュアル・レーバーがスタンダードだった時代が終われば、たぶん終身雇用的な正社員の時代も過去のものになります。会社だって安定的に何十年とそのかたちを保っているということが難しくなり、部門ごと切り離しとか、他の会社に売り渡すことも珍しくはなくなり、生産現場も国際的に移動するでしょう。外国人やご高齢の方と若い世代が街場の就業を奪い合うような時代になれば、ますます正社員は過去のものになるはずです。

描写として正しいのは、一億「非正規雇用」化ではなくて、一億総「自営業」化だと思います。
みなさん、僕のような不安感に慣れていかなければならないし、自前の看板づくりに努力しなければならない…

たぶん正社員を経験したことがある人の方がシンドイはずです。

だから、正社員という制度の延命に期待を持たせるよりも、できるだけ早期に「フリーランスということ」に慣れさせてあげた方がいいと思うのです。
現実に生成りに考えれば、会社や政府に要求出すよりも「自営な感じに慣れること」だと思います。

冒頭、申し上げたように、僕にはほとんど「会社員」というライフスタイルの情報がないわけですが、仕事をする中で垣間見てきた会社員のみなさんとの価値観の相違にぶっ飛んできたこともしばしばなのです。どちらが楽でどちらが大変ということはないのでしょうが「大きく違う」ことだけは確かだと思います。

そして、どちらからどちらに移行するにしても慣れるには時間がかかるはずだと思うのです。

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