やっぱりデトロイト

林文子横浜市長が産経新聞のインタビューに応えて、アップル社のヨコハマ進出について、次のようにおっしゃられたんだそうです。

「アップル社のようなグローバル企業を招聘することによって、多くの企業が(アップルの研究開発拠点周辺に)集積する呼び水になることを期待している。市内には研究開発の協力ができる細かい技術を持っている企業がたくさんある。外資系企業が日本に進出するとき、例えば書類が日本語で大変だとか、思いもかけないことで苦労する。自治体が対応できることも多いので、市としても最大限の協力をしていきたい。また私自身が外資系企業に勤めていて感じたのは、海外から来た社員が一番困るのは子供のこと。横浜は外国人学校の整備を随分やってきて、教育環境も整っている」

一見、及第点なコメントですが、アップルという会社が20世紀型の会社とは全く別物の構造を持つとは思っていないようだし、同様に、いわゆる「地域活性化」についても、工業生産時代な手法が前提にあって、産業活性=地域活性な感じ。故に「市内には研究開発の協力ができる細かい技術を持っている企業がたくさんある」とおっしゃられているように思います。アップルの社員さんが子どもを学校に通わせるかどうかもわからないし、彼らを引き止める第一の要因が「街としての面白さだ」という発想は、頭の片隅にもないようです。

まぁ、アップルは勝手にやるでしょうし、綱島では一緒に街づくりをするという野村不動産さんも必死にそれについていくのでしょう。

でも、横浜市役所(市長さんだけでなく)は、工業生産時代の次をイメージすることができないまま、その時を迎えるのだと思います。外国人学校があるから国際化でもないし、コンテンポラリー・アートやモダン・デザインだけを振興したって、街が面白くなるわけでもなし…。だから、これからのヨコハマ都心は「ツナシマ」なのかな。そして、お役所の施策に拠るところが大なところほど、やっぱりデトロイトかなぁと。

小憂大患だけじゃなくて「次」の時代が全くイメージできていない…この船が沈まないわけはないんだと思います。

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