引用

800 TWO LAP RUNNERS

本筋は陸上競技(部活)を背景にしたボーイズラブ込みの高校生な恋愛物語です。でも、僕が好きなのは、主人公の一人が生まれ育ったテキ屋の幹部である唐十郎さんと、場末のスナック・ママにしては清楚すぎる斉藤慶子さんが、往年の南沙織さんのヒット曲「ひとかけらの純情」を、息を合わせてスナック・カラオケでデュエットするシーンです。

800いつも雨降りなの
二人して待ち合わす時
顔を見合わせたわ
しみじみと楽しくて
  

筒美京平さん作詞の、この唄い出しを、ホントにしみじみと楽しそうに唄う…見つめあったりしてね。

この映画の野村祐人さんも大好きですが、それ以上に、場末スナックのデュエット・シーンが好きなのです。

たぶん。僕が好きな街の匂いがするんでしょうね。フツウの道を歩いてこれなかった人が束の間でも幸福そうにしている雰囲気があれば、僕も幸せな気分になれるのでしょう。

それから本筋の部分については、この映画の原作小説「800」(川島誠さん作)もお勧めです。陸上競技における800m走には短距離とも長距離ともつかない不思議さがあるんだそうですが、たぶん大人でも子どもでもない思春期の若者のメタファーが800m走だったのでしょう。ぐいぐい引き込まれる作品です。

いずれにせよ。言葉で活写されているが、言語的ではなく薫るような映画であり、小説です。

映画「800 TWO LAP RUNNERS」(1994年)
監督 廣木隆一 出演 松岡俊介/野村祐人/有村つぐみ/河合みわこ/袴田吉彦

小説「800」
川島誠 作(現在は角川文庫 2002年)

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