そんなに困らないし、面白くなる

ヨコハマがデトロイトになるといっても自治体横浜市が潰れるだけのことではあります。「これで一生安泰」と思っていたお役人の将来には暗雲が垂れ込めるし、収入を行政予算や補助金に頼っていた地域企業も苦境に立たされるでしょう。同様に、そうした地域企業で働いていた人も、彼らを相手に店舗を展開していた経営者たちも苦境に立たされるのだと思います。
でも、すでに「横浜都民」という言葉が話題になったのは1980年代のこと。1983年に放送された「金曜日の妻たちへ」の舞台は田園都市線沿線の横浜市内ということになっていましたが、第一シリーズの泉谷しげるさんが、確か「役所の出納課」に勤めている以外は、みな「地元横浜」とは関係なく働き、出身も多くは他府県の人で、ヨコハマはたんなる居住地にすぎませんでした。
自治体横浜市が潰れちゃうと道路がガタガタになったり、税金が高い割には医療や介護のサービスがダメだったりということはあるかもしれませんが、お役人か、地域企業に働いていない限りはニッチもサッチもいかなくなるということはないのだと思います。不動産所有される方はちょっとショックかもしれませんが、それが嫌だったら、そうなる前に手を打つしかありません。
そんなこんなで消費は凍るのかもしれませんが、それで影響を受けるような小売はすでにナショナル・クライアントな店。消費者も店舗もそれなりに安泰でしょう。飲食店だって、地域企業の宴会で食ってるいうなところではなく、東京に働いているような人をコツコツ集めてきたような店舗はそんなに困らないでしょう。もちろん無風ということもないんだと思いますが、地域利権的な、つまりクジラな店舗が潰れれば、市場が空いて商売がやりやすくなることも考えられます。

ことほど左様に「自治体横浜市が潰れる」影響もすでに限定的なのかもしれません。
うちの妹も東京勤めですが、ヨコハマの地元で働いていても、その会社は東京会社のチェーン店、フランチャイズ、グループ会社、支店であってヨコハマの地元とは関係がない。横浜駅の周辺にも、地元資本の会社ってほとんどないだろうし、ショッピング・モールのショッパーさんだって同様です。

というわけで、ヨコハマがデトロイトになろうとどうしようと、多くの市民にはそんなに大問題ではないし、自動的にお金が入ってくるしかも「人の金」しか持ったことがないお役人はどこまでもお気楽。最悪「合併」で倒産は隠しおおせると思っているんじゃないでしょうか。

(というわけで、実際に対策を講じようとする人の方が異端に見えるというわけで、つまり「沈むに任せる」という状態です)

すでに、三菱さんも三井さんも逃げ腰だし、地域企業っぽい相鉄さんも横浜駅東口への拡張は避け、社運を賭けて渋谷へ向けて延伸です。

ただ、何度もいいますが、経済的にダメになり、そういう意味での将来性がなくなった方が「街文化」としては面白い街になります(特に都心はね)。
モロッコの辰やナポレオン党が闊歩できた時代のヨコハマの方が面白かったという所以です。

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