時 代

これは、これは後の貴族院議員=土佐の千頭清臣氏が伝える坂本龍馬さんの有名なエピソードです。

ある時、土佐勤王党の同志・桧垣直治と道で出会った坂本龍馬は、剣客として知られる桧垣が長い刀をさしているのを見ると「いざという時には役に立つまい」と自分の短い刀を示した。北辰一刀流の達人として知られる坂本龍馬に私淑していた桧垣直治は、さっそく刀を短いものに代え、次に龍馬に会ったときにそれを話すと、龍馬は「これからは刀の時代ではない」と、懐からピストルを取り出して桧垣に見せた。さっそくピストルを手に入れた桧垣直治が、次に坂本龍馬にあったとき、それを見せると、龍馬は「これからは武力ではなく、学問の時代だ」といって「万国公法」を奨めた…

桧垣直治さんは、坂本龍馬さんにまさに翻弄されている感じで、実際にとまどっていたのだろうと思います。
でも、幕末という時代はそういう時代だったんでしょう。
ついて行こうとした桧垣直治さんもたいしたもんです。

まさに「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん=宇治の高級茶) たつた四杯で夜も眠れず」。
龍馬さんだけじゃなく、維新の傑物といわれる人たちも、幕府側の人々も、考えてみればみんなそれぞれに駆け足です。

御徒あたりの下級の幕臣にもあっさり転換できた人もいて、明治以降を返って家勢を上向かせて迎えている人もいます。
でも、そういう転換が効いた人は、ごくわずか。たいていは時代の渦に巻き込まれ、大変な思いをして終わります。

みんなを呑んでいく時代っていうものがあるんでしょう。無情だなと思います。

そんな時代もあったねといつか話せる日が来る幸せも今のうちかもしれません。

まわるまわるよ時代はまわる…

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中