ある意味、みんな「玄人裸足」なのが、今という時代です。たぶん特定のジャンルについて…なんでしょうが、その「特定のジャンル」については、一度決定したオリンピックのエンブレムをひっくり返すほどの力がある…何事も障壁なく「公開」という時代ですから、行く人は行っちゃうということでしょう。
ところがヨコハマあたりの規模の街でも、大規模なイベントともなれば、実質的に「自治体主催」。地域マスコミも、私企業な広告収入ではやっていけませんから、自治体の息がかり。そうなると適材適所とはまったく関係のない担当者たちが造り手になってしまいますから、こちらは「玄人裸足」とは無縁の素人。でも庁内では「プロだから」などとおだてられて、つまんない番組、イベントなどをつくっちゃうものです。
役所の財政規模というより、私企業の陰が薄い街ほどそうですね。そして、一度決定したオリンピックのエンブレムをひっくり返すほどの力がある素人にも、エンターテイメントに肥えた一般素人にも見向きもされない。あえていえば、イベントに出演できたり、記事に出る頃ができた市民だけですかね。そういう人は、自分が出たときだけ少し関心を持ってくれる。
今はそんな感じです。
問題は、たった一度、試験に受かっただけのお役人に大きな予算を預けてしまうことでしょう。しかも彼らは公金の支出ができる自分に無頓着で、自分のことをごくごくフツウのサラリーマンだと思い込んでいる節がある(そうでなければ、逆に野心猛々しいか…)。
いずれにせよ。学生時代に学祭の経験ぐらいしかなくても大それたイベントを仕切ります。
市民も読解力がなければ彼らの浪費を問題にもできません。
やがて、あのとき、戦時国債が紙切れになったような大きな災禍とともに破綻するのでしょう。