近くの進学予備校からの帰り道だったんだと思います。僕の進行方向からすれば左手側から女子高生と思われる3人の女の子が歩いてきました。僕が進んでいる方向を左から右に横切るように、彼女たちはとても親しげで談笑する感じ。3人とも同じ高校なのかなと思いました。
僕の正面くらいに差し掛かった彼女たちは、手を振って2人と1人に別れました。そして1人が僕の方に向かってきました。
そして彼女は僕とすれ違いざま、それまでの笑顔をシャットダウンし、瞬時に能面のような顔になりました。
そのまま右へ行った2人も、1人になった彼女を気にかけるでもなく、まるで他人のように遠ざかっていきました。
彼女たちには彼女たちの世間があり、踏み外せばまっ逆さまなんでしょう。
まだ十代だろうに…