引用

どこか虚しいのは

yuasa2012(平成24)年の8月の初版だったのかな。湯浅誠さんの著作「ヒーローを待っていても世界は変わらない」(朝日新聞出版)。当時、頻繁に学校に顔を出していたので、かなり話題になっていたのを記憶しています(公共政策学専攻ですからね)。

この著作の主たるところには、この国の民主主義の(市井における)現状やら、それを取り巻く人々の感情、役所の現状などが述べられています。
さすがは湯浅さん。「机上」を遠く離れた重厚感と説得力を持った筆致です。

僕自身もお役所との付き合い、かれこれ30年。民間の企業とも仕事上の関わりを持ってきましたから「タテ割り」は、なにもお役所に限ったことではないこともよく存じ上げています(民間企業でさえ、再開発の開発部署が残していったレガシーみたいなものを、それと解っていて壊そうとする管理部署の存在があるものです)。そんな彼らは、企業市民だ。メセナだ。フィランソロピーだなどという風潮があった時代も、それをいかに形骸化してしまうかに腐心し、お役人も内実は「私人としての就業者」ですから、まったくもって「公」は不在。論拠なく「誰かがやってくれる」と無邪気に思い込んでいる節もあります。

我田引水というか、反知性主義というか…

残念ながら日本は本来の意味でのソーシャルワークが弱い。「ソーシャルワーカー」と呼ばれる職員さんたちはいろいろな分野にいますが、その方たちがソーシャルワークをやっているかどうかは別の話です。

湯浅 誠 著「ヒーローを待っていても世界は変わらない」147頁

そういう日本に「日本ってそうなんだよ」という本を、ものすごい説得力で書いて、それで何になるのか。
僕などは、もう行動に出る人はとっくに行動に出ているだろうし、やっぱり「フツウ」を選択する人に「イチ抜け」はホントウに至難の技なんだと思ってしまいます。

広域に訴えるような本にしたのは、ひょっとしら編集者さんなのかもしれませんが、やっぱり湯浅さんが取り組まれてきたように市井の見える場所で実践(行動)を積み上げるしかないのでしょう。

というわけで、確かに「間に合うかなー」とは思うのですが、さりとて王道はなさそうです。

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