安部さんという不自然

インフレに振れば建設費は上がる。
少子化のこの国で、ゼロからのインフラを、しかも急ピッチで進めなければならない東日本大震災の復興事業を抱えながら、さらにオリンピック施設の建築。そりゃ見積もりも上がるだろうと思います。

自明の理です。

もともと「反戦」が党是だった公明党さんが、この安保関連法案に賛成できるわけがない。幹部はときの権力にすぎませんが、地域・地方を支えている一般党員は長く「反戦」「平和」を旗印に活動してきたのです。

田中角栄氏以来、地方や中小の中小企業、非財閥系の上場企業や、医師などの専門職集団などとよろしくやってきた方々が自民党の主流派になって久しく、財閥系、しかもほぼ三菱特化型ともいえる安部さんは四面楚歌。そして、彼に日本橋あたりの大規模リニューアル案を潰された(日本橋は三井さんですからね)小泉さんを敵に回し、今度は、すこぶる敵に官僚に強い、森さんという大立者を敵に回す…

本来なら議会運営もへったくれもないというのが自然な流れです。

一方「自分の息子たち、娘たちを戦争に巻き込むことはできない」というお母さんが国会議事堂を取り囲む一人になっているのは、憲法学者が違憲だといっていることまで、ときの内閣の「解釈」でどうにでもなるということを学習してしまったからです。「将来に渡って徴兵などありえない」と、どんなに力を込めて説明しても、9条があっても海外に派兵しようという内閣のいうことが信用してもらえるわけがありません。

これも自然な流れです。

安部さんのおじいちゃんは、参議院の議決がないまま日米新安保条約の批准を自然成立の直後、総辞職。暴漢に襲われ、重傷を負いながらも、この国を「戦前の秩序」に戻すための自主憲法制定を目指していました。でも、実の弟さんであるところの佐藤栄作さんには所信でそれを否定され、結局「昭和の妖怪」といわれながらも再び浮上することなく、1987(昭和57)年に亡くなりました。

彼の娘さんが安部さんのお母さんです。この娘さんの父への思いが、戦後生まれとは思えない皇国史観を安部さんに形作ったのでしょう。

でも、このことは不自然な文脈。無理があります。

安部さんは、たぶん麻雀好きのフツウの大学生だったのでしょう。後に衆議院議員になる東大生を家庭教師につけても飛躍しなかった…そんなに勉強は好きではなかったんだと思います。
そもそも、人間、そうそう大化けしないものです。だから、大化けさせるのはたいていが「周囲」。そして、大化けさせられた本人はずっと茨の道です。

安部さんは2015年の8月、9月をどう過ぎされるのでしょう。
気分はいかばかりなのか。

きっとやさしい人なんでしょう。お気の毒に思います。

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