別に活躍しなくたっていいんだと思います。そういう意味でピカピカでいる必要もない。
自分の世間、例えば「社内」とか「業界内」とか(党内とか)、そういうところで「その人あり」みたいに評価を受ける必要もない。そんなこと目指さなくてもよい。
だいたい自分の周囲な世間の人物評価なんて、ご都合主義に拠るもの。自分に利益をもたらす人。機嫌よくさせておいてくれる人なら「立派な人」だし、そうでなければ「評判が悪い人」…たいていがそんなもんです。
そんなことどうでいいから、わが道を行ってみたらどうでしょう。
やってみると、我が身の幸福の追求は虚しいものです。そして「たった一人の幸福に貢献する」といっても、配偶者や自らの子ども、肉親でも、恋人でもなく、知らない誰かだっていいんです。
たぶん、名うての技能職たちはそうやって仕事をしていると思うんです。
木工の親方は、ただバターナイフっていう「形」を削り出してるんじゃなくて、使ってくれる人へ「愛情」を送ってるんだと思います。
そういうことを「世間」関係なしにお客さんと自分の間にだけ成立させていく。
それがベストだと思いますね。そういうことにバカになれればいいと思う。
そうしたらきっと豊かになれます。