ここはもうすぐ仲木戸駅(京浜急行)近くというところ。1945(昭和20)年5月29日の横浜大空襲では、このあたりが攻撃目標のひとつとなりました。
昼間爆撃でしたから、見上げればB29の銀色の機体がキラキラと輝いていたはずです。そして、あっという間に焼夷弾で火の海だったでしょう。このトンネルにも人々が殺到したのだと思います。でも、向こうに抜けられても、また火の海。恐ろしい光景が目に浮かびます。
70年経っていたって、ここでお亡くなりになられた方々の遺骸を片付けただけの、ここは「戦争の現場」。こうした現場が数多く普段着の街角に隠れています。もちろん、普段着の街ですから、その現場に自分が立って体感してみることもできます。そして、体感してみれば、70年前ここで生きながら焼き殺された人がいたんだと、思いを新たにすることができます。
横浜市神奈川区東神奈川2丁目 Higashi-kanagawa 2chome/Yokohama