多様性/独裁

この7月8日に放送された「BS世界のドキュメンタリー」(NHK BS-1)は「ヒトは微生物との集合体」。Smith & Nasht/Mona Lisaの共同製作による、人と微生物との共生に関する番組でした。

人間が食べるものはたいてい酸性のもので、歯の表面を覆うエナメル質は酸に弱い。でも僕らが歯を保っていられるのは、細菌が歯の表面に層=バイオフィルムをつくっているから。それなのに、口内の清潔を保とうとすれば「殺菌」が今日の僕らの考え方。実際、歯磨きなどが論外だった時代の人間の方が21世紀を生きる僕らより、はるかに歯は健康であるという…

まず農耕が発明されて歯周病になるようになり、産業革命を境に砂糖や小麦粉を大量に摂取できるようになった人類の口内からは菌類の多様性が失われ、悪玉菌だけをのさばらせてしまった。

多様性に留意がなく、得体の知れないものは排除する。排除した後の統一感にこそ美しさを見いだす考え方はいかにも産業革命以後、20世紀に至る人間の美学です。でも、狩猟採取な人類には全くなかった虫歯が、現在を生きる僕らに増殖し、年々、状況は悪くなっていることは事実。しかも、循環器系の病気、糖尿病から癌に至るまで、虫歯や口内の出血箇所から血管の中に入った細菌が免疫系にあたえる刺激の関与が疑われています。

ひとつに集中すること。統制し単色に染め上げること。違和感は抹殺しようとすること。

これは人間がイメージする道徳的な善悪などというレベルなものではなく、もっとリアルに「反・自然」なんでしょう。

小選挙区制になってから、自民党内での派閥の存在価値が消失し、総裁周辺の数名で全党政がコントロールされるようになる。小選挙区制以後の選挙しか知らない官房長官は党内に足場を持たないが、官邸に息がかりの官僚を集めて、全省庁をここからコントロールしてしまう…

つまり、これはリアルな「反・自然」。
ただの虫歯や歯槽膿漏だと思っていると、この国の命に関わる重篤な疾病を呼び込むようになるのでしょう。

ヒトラーやスターリン、毛沢東などを例に挙げるまでもなく、独裁は「最期」を表します。
それは、その行為が「反・自然」に過ぎて、この地球上に存在し得なくなるから…。自明の理です。

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