仮に僕がヨコハマ村の住人だったとしますね。
(ヨコハマ村の住人っていうのは、どこかの地域企業か店舗の跡取りで、誰かの選挙応援か、青年会議所の会員になって30代を過ごし、オヤジが死ぬまでは「専務」か何かをやって…という地方の中核都市にはよくあるパターンの後継者、地域マスコミ、市役所の担当者、地方議員、その周辺…まぁそんなところです)
ヨコハマ村の住民であるところの僕は、中華街のどこかの店でゴハンを食べてまずいと思っても表立っては絶対それを口にしない。でも、影に回るとコソコソやるし、そのときに、そっせんして「不味いよねー」なんて言ってる人になってしまうと、一緒になって囃し立てていた人にこそ「あいつが文句言ってた」と後ろ指を指され、そのことは瞬く間にヨコハマ村の周知の事実になっている…
そして、僕は孤立する。
こういう体質があるから、みんなを褒めまくる。たぶん僕はそれが処世術だと思っているでしょう…仮に麻生さんみたいなわけわからんことをいう人がいても「いやいや麻生節さくれつですね」などと笑っている…
(言われた方も「麻生節」の真意がわからなくて、褒められたと思っているんですがね)
権力者がいて、その人の影響力があらゆる分野に及んでいて、つまりはその人の「ごきげん」に拠るという状況がある…
だから処世のノウハウが確定できなくていつも粗相がないかと怯えている…だからこそ「村八分」をつくって面白がる「風土」を生んでもしまっている。それが溜飲を下げるというか。ストレス解消の唯一の手段だからです。
きょうも、こういうヨコハマ村での立ち位置に腐心している人はいるはずです。
ヨコハマだけでなく、全国あちこちに、こうした「村」があって、お互いに無下に褒めまくり、陰口に怯え、でもこれからどうしていいのかは五里霧中という村人がたくさんいる…
「懲らしめてやる」の大西英男さんは江戸川区議4期、江戸川区選出の東京都議4期の典型的な村人です。
この村人を世間はどう評価したか。
でも、そんなことは村人だって百も承知かな。
「わかっちゃいるけど、やめられない」
人間、たいていな場合がそうなんだと思います。みんな「わかっちゃいる」…でもやめられない。
人間こそ合理的じゃあありませんからね。