もっと「便利に」。もっと「安く」。その結果生み出されたのがモータリゼーションですし、スーパーマーケットでありコンビニです。確かに主導したのは行政や大手な企業ですが、もちろん消費者も共犯関係にあります。
勝者は、ホントに豊かだったのかどうかもわからない郊外の住宅地への住み替え路線に乗って、商店街の商店主、工場主でさえ、職住一体・近接を捨てました。
これで都心が荒ばないはずはなかったのです。
でも、この「共犯」の部分はしばしば棚上げになり、行政や企業の短慮ばかりを追求することになる…。そうでなければ新聞や雑誌の発行部数は上がらないし、テレビ番組の視聴率は稼げません。選挙の候補者も有権者の責任は問えないからです。
ただ、こうした状況が続いているということは、本当の病巣は手つかずのまま、周辺的・副次的な治療を繰り返しているだけだことでもあります。
苦い薬を飲めるかどうか。まだ「オレのせいじゃない」と感情を荒げるだけなのか。
まだ自分自身の醜い姿を見る勇気はないか…
どうしましょうね。僕ら。
もう、いい歳なんですけどね。