サウダージな街になること

今の林市長の前任。つまり中田宏さんが横浜市長選挙に初当選されたとき、実は、彼。ヨコハマに18ある行政区の13区で現職候補の得票を下回っていました。現職は元・建設省事務次官。共産党以外のすべての政党の支持を取り付けた、とっても「村っぽい」候補者でした。
しかし、中田さんはたったの5区では圧倒的な支持を得て、特に青葉区では現職の5倍以上の得票を集め、そして全体として当選を決めた…これはヨコハマにとって、ちょっとメルクマールな出来事だったろうと、僕はそう思っています。

まず、テレビドラマや映画、ユーミンなどの歌がつくりだした「イメージとしてのヨコハマ」があって、そのイメージを巧みに利用して、東急さんや京急さんが郊外にニュータウンな住宅地を造っていく…中田さんを支持した人が多かった5つの区は、ぴたりと、このニュータウンな住宅地があるところと一致しています(南部で中田さんが現職の得票を上回ったのは金沢区だけ。あとは北部の港北、緑、青葉、都筑区です)。

中田さん云々ではなく、「イメージとしてのヨコハマ」に暮らそうとする人々が「リアル・ヨコハマ人」つまりヨコハマに暮らす田舎者の判断に飽き足らない部分を感じ、そしてNOをつきつけ、しかも、その数が「リアル・ヨコハマ人」を上回った…そういうことなのだと思います。そして、中田さんが失速し、共産党が推す候補以外は与党相乗りな現職だけが候補という状態が整うと、投票率はびっくりするぐらい落ち込む。きっと、彼ら(イメージとしてのヨコハマに暮らそうとする人々)が、一気に関心を失って、横浜市政から遠ざかっていった証拠なのでしょう。

もともと「イメージとしてのヨコハマに暮らそうとする人々」にとって「リアル・ヨコハマ人」はノイジーなだけなのかもしれません。
そして「リアル・ヨコハマ人」は自分の実力を知らず、無自覚だからこそ「イメージとしてのヨコハマ」を破壊しにかかっています。

さて、こういうヨコハマの未来…

中田さんを推した5区でさえ、そろそろ空洞化。今後もテレビドラマ「金曜日の妻たち」の頃のような勢いを維持できるわけではありません。もちろん旧都心はすでにシャッター商店街であり、空き家であり、大「少子高齢化」です。今だけの数値でいえば北部はまだ上り調子ではありますが、そう長くはないでしょう。武蔵小杉ほどの勢いはありません。

いかに「老成」するかでしょう。サウダージな街になること。
いつまでも「成長戦略」でいこうとすれば、とんでもないことになります。

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