街場では、座学的な「知識」は売り物にはなりません。「お前、博学だね」で終わりです。
アート作品みたいに「(街場においては)あってもなくても暮らしていけるもの」もあまりニーズがありません。
生活に役立つ道具が作れるとか。生活の糧(しばしばお金ですが)が得られる仕掛けとか。資産を増やすことができる仕掛けとか…街場に生きる人々の利益になる具体的なアクションがともなうものでないと買ってもらえるものにはなりません。
だから、アートよりはデザイン、芸術ではなく技能なんでしょう。
街場の人たちだって文化が欲しないわけじゃないんですが、お給料にゆとりがあるわけじゃないし、難解なアートがわかるようになるまで勉強する時間もない。そして、たった今、私はストレスに潰されそうになっている…
そういうわけで「ラッスンゴーレライ」みたいなもののがいいわけです。
芸能は、技能です。実際に街場の人たちの気持ちを軽くします。そして、街場の人たちはまた戦場に戻っていくことができる。
たぶん、街場ではそんな感じです。