システムが健全に機能しているのなら「その一員」として技量なり、力量なりを発揮すればいい…
でもね、震災になったら、社会的なシステムのほとんどが(一時的にせよ)その機能を停止してしまうわけで、僕らはまず「烏合の衆」からスタートしなければならないわけです。
「役所」を待っていても、その役所が機能しているかどうかわからない…前の震災時のことを考えても充分に機能することはまず考えにくいわけです。
そうしたときに、まず「どんな能力」が必要かといえば、いち早く全体を俯瞰して適切な分担体制をデザインすることができる力であり、その体制を現場に徹底することができるリーダーシップです。たいていの消防の訓練などでは「火を消す」「人を救助する」ノウハウばっかりが強調されますが、そうしたことだって「一人じゃできない」わけですから、人を集め、集団として力を発揮させられる「誰か」がいないと、実際には機能しないでしょう。
でも、お役所主催の「訓練」は、なぜかこの点の訓練がおざなりです。たいていは全人口の1%も職員がいないはずの自治体が、それでも被災時に健全に機能して市民、町民を指揮できると思っているのでしょうか。
僕は、そう思わないからセルフ・サービス。しょうがないですね。