近頃の僕は「そもそも、リサイクルって、リサイクル業者さんの系譜から出てくるもんじゃないのかもしれないな」と思うようになりました。
農家の方が有機農法なり、自然農法なりへと転じて行くのならわかるんですが、リサイクルを生業としていた業者さんが提唱するリサイクルって、ある意味「自分たちの仕事をつくる」ことから出発することになってしまう…やっぱりリサイクルはゴミを捨てる一般市民の方から立ち上がってくるのがスジなんじゃないかって…
34分類を実現している上勝町(徳島県)だって、最終的にはリサイクル業者さんの力を借りてるんですが、呼びかけたり、分別ステーションを運営しているのはNPOのみなさんですよね。
リサイクル業者さんは「ゴミを資源に変えるプロフェッショナル」かもしれませんが、「呼びかける」については素人。上勝町のNPOのみなさんは「呼びかける」「活動を維持する」の専業者ですから、誘導策も巧みです。
前エントリーに書いたように個人的にはリサイクルを「個人的な嗜み」と考えていますが、仮に活動をオーガナイズしていく必要性があるにしても「リサイクル業者」さんからではないし、「リサイクル業者」が啓発活動の主体になるべきではないんだろうと思っています。
やっぱり「リサイクル業者」さんは再資源化技術に徹するべきだし、ただ、集めて回るだけなら合理化の対象になる…ということなのかな。
「呼びかける」「活動を維持する」に「リサイクル業者としてのプロだから」はあんまり関係ないですもんね。