民間企業の商品

ふっと省みると、前の大戦時に活躍した海軍の兵器の多くが三菱製です。大和や武蔵、鳥海などの重巡洋艦をはじめ名だたる軍艦、ゼロ戦、一式陸攻などの航空兵力も、その多くが三菱製です。
戦後の自衛隊が主力にしている戦車も、戦後初めて製作された61式から74式、90式など、たいていが三菱重工製。護衛艦もアメリカか軍からの貸与艦、購入艦を除けば、昨年(2014年)3月に就役した「すずつき」など、たいていが三菱重工製。潜水艦も半数以上が三菱重工製です。

(潜水艦といえば、現在は川崎重工製のものも多数ありますが、彼らも陸軍の「飛燕」という戦闘機をつくっていた川崎飛行機の流れをくむメーカーです)

子どもの頃は各国がお互い疑心暗鬼に陥っていて、それで兵器開発競争が終わらないのかと思っていました。でも、それよりも誰かが「敵が攻めてくるかも」というストーリーを描き、国民とは離れたところにある政府首脳が、お互いに領海侵犯をしてみたりしつつ、そのストーリーにリアリティを持たせながら、防衛予算という旨味のある予算を確保し続けている…そう考えた方がツジツマが合うような気がするなと思うようになりました。

たぶん、戦争の放棄を明記した憲法(第9条だけで第2章を構成しています)を持ちながらも、戦前からの兵器製造技術を継承し、発展させてきた…しかも解体したはずの財閥の系譜にそれを残したというのが、何よりの証拠のように思います。

召集された兵士が乗って戦う兵器は「民間企業の商品」です。彼らが国に殉じて利益を譲歩したなどという話は聞いたことがありません。

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