備える

廃藩置県とともに藩札(各藩が独自に発行していた通貨)廃止令が出されることを、あらかじめ明治政府から情報を得て藩札を買い占めたのが「三菱」の躍進のきかけだとすれば、すでに140年以上、彼らの繁栄は続いているのだと思います。大和や武蔵などの軍艦、零戦などの戦闘機などの代金はきちんと受け取って、第二次大戦敗戦時の財閥解体、財産税なども見事にかい潜り、今もあの規模を誇る…規模がデカイだけならまだしも、何事についても「独占と支配」を旨とする、あの体質を保持しながら、今という時代を生き抜いている。

まさに妖怪のようだと思います。

今にして思えば、小泉純一郎という人は、あのとき、この状況に風穴を開けたかったのかもしれません。
決して友だちになりたい人ではありませんが、村上ファンドやホリエモンがたちが日の出の勢いだったのも、この国の希望だったのかもしれません。

直後に首相になった安倍さんは、郵政解散のときに自民党を追われた人々をみな呼び戻しました。「将軍以外は、みな兵隊」がお好みのクライアントの意向に沿って、もとの日本に戻したかったのでしょう。

一企業に利益を独占する意向が明確で、彼らの意向に沿った政府がある国に、海外からの投資が活発になるのでしょうか。故に、安倍さんになって「ジャパン・パッシング」などといわれるようになったのでしょう。麻生さんも同様でした(彼は今も阿部さんとコンビですしね)。

彼らの後を受けた民主党政権はお金に不器用でした。良い悪いではなく、今や金融経済の存在を無視できなってきているのに、その方面に明るい人が少なかったのだと思います。アレヨアレヨという間に中華人民共和国が人民服を脱ぎ、ソビエト連邦が崩壊したのも、金融経済という魔物に対しての処方箋を持たなかったからです。

そして、我が国は停滞し、再び安倍さんを呼び込み、東京駅から一直線に伸びる御成道路計画を復刻する。錦の御旗からクーデターをなし、政府と一体になって財閥が富の独占をはかる時代の復刻です。

株高を喜べというのなら、現在の「1円」の価値がどの程度下落しているのかもいっしょに発表すべきだと思います。「1円」が「50銭」の価値しかないのなら、日経平均=2万円になってもどれだけ喜べるのか…喜んでいいものなのか。

でも、僕らは現実として「人がいい国民」です。

でも、僕らが市井の庶民なら、株価を指標にこの国の未来を判断すべきではありません。
東日本大震災の復興の現場。中越や阪神・淡路大震災の被災地の現状から未来を占うべきです。

工業生産時代が終われば、多様性に「解放区」を持ったところが繁栄を勝ち取ります。それ故に、きれいごとではなく、戦略的にも、安倍さんたちの選んだ方向は「将来の間違い」です。でも、三菱にとっても、この国はただの「市場」。それも「市場のうちのひとつ」に過ぎません。3月10日の大空襲で両親を失い孤児となった人はたくさんいますが、日本という国が負けても三菱という企業は無くならないのです。

「信じて従う」のではなく、たんたんと自分で判断し、必要な準備はしておくべきなのでしょう。

備えるべきは震災についてだけではありません。

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