引用

中流文化

ザ・ピーナッツ…

戦後歌謡史に彼女たち以上のデュエットはいないと思うくらいですが、すでに僕が10代の頃には「伝説」になっていましたから、若い方はどれくらいご存知か… YouTubeの「恋のフーガ」がありましたので、一応リンクを貼っておきます。→「ザ・ピーナツ 恋のフーガ」

右下の写真は「DIE PEANUTS/SOUVENIRS AUS TOKIO 」。ドイツ盤です。

peanutsこのレコード会社は、オリジナル音源を探し出しながら、独自の編集で面白い復刻版をつくるということで評判で、この盤(CD)は、ザ・ピーナッツが、1964年、前の東京オリンピックが開催された年にレコーディングとテレビ番組出演のために、西ドイツ(当時)に滞在していた際にレコーディングされた、現地で発日された4枚のシングル盤と、1967年再び渡欧した際にレコーディングされた音源を中心に構成されたアルバム。つまり、唄は「ほぼドイツ語」です。

僕は2004年に購入したのですが、最近、また聴き直しては、そのクオリティの高さに驚かされています。1963年には坂本九さんの「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」もビルボードのNO.1を獲得し、その後も数々カバーされ、世界中で唄われていますが、この楽曲も、アレンジも含めて神業的な楽曲です。

たぶん、あの深み、コクは、戦後になって急に生み出されたものではなく、一方で軍国主義、全体主義に向かいながら、一方で「珠玉の中流文化」を育みつつあった昭和初期という時代が、こうした才能を、あらかじめ「育てていた」のだと思います。

戦争に負け、軍国主義が倒壊し、足枷を外された才能たちが一気に泳ぎ出す…音楽だけでなく、デザインや食文化など、日本の1960年代中頃までは、そうしたきらめきに満ちていた時代だったんでしょう。

そうしたものに比較すれば戦後の「中流」は文化的に貧相でした。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の主人公=め以子ちゃんの生家は、昭和初期の「中流」の一典型なんだと思いますが、戦後の「中流」とはどこか趣が違います。

家族が今ほどバラバラではなく、思い遣りがあって、故にあたたかい。

お父さんもお母さんも、家族だけでなく、下宿人も使用人も、そうした「あたたかさ」に包みこんでいこうとすることを空気のように思っている。

め以子ちゃんの家に比べれば、戦後の中流家庭、特に1980年代以降はソリッドだな。

もう一度、やり直しをしたいと思いますね。

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