「総中流」の終わりに

平均近くに、全体の70%近くがお団子になるのが「自然に摂理なのでは」というのが、下の釣鐘状のグラフです(「正規分布」)。

そして、その「平均」は、ベスト16ぐらいに大きく引き離され、ビリとドングリであるというのが下のグラフです。

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100人からベスト16を引くと84人ですから「平均近くの70%」+「残りの30%の片翼15%」とほぼ一致しますし、ベスト16はビリでない方の15%とほぼ一致します。

つまり…

「二極化」というと、もともと下流ではない「中流」層があって、その「中流」が「下流」に降下したイメージでとらえられがちです。でも、もともと、世の中には「上流」と「下流」しか存在せず、高度成長期の日本は確かに金持ちになりましたから、その「下流」でさえ、自分を「中流」と錯覚することができた…そう考えた方がスケッチとしては正確なのだと思います。

(だから内閣府の「国民生活に関する世論調査」に、1970年以降は、国民の90%以上が「自分は中流だ」とこたえるようになるのでしょう。リアルに考えれば、「中流」が90%もいて下流はどこにいるの?って感じですもんね)

政府がデザインした「中流」に参加の意思を表明し、一生懸命、自分を押し殺して参加していれば「中流」と錯覚できるような贅沢な暮らしができる…

何だか切ない話しです。

高度成長期が終わり、終身雇用制度も崩壊して、僕らの生活は不安定になりました。でも、その分、自由になったのかもしれません。

ただ、自由より生活の安定だという方もたくさんいらっしゃるでしょう(それが「平均近くの70%」なのかも知れません)。

でも、時代に先んじて「中流」をデザインしてきた政府が、今度は無回答です。無回答というより、自分たちも混乱してしまっています。時代はとっくに転換しているのに教育は追いつかず、故に産業構造の変化にともなう新人材の供給もままならず、そのあたりは「外国から補充」です。

「平均近くの70%」の就業はこれからどんどん厳しくなるでしょう。必要な人材の種類が変わっちゃってるんだから、仮に経済的な状況が良くなったって、この傾向に変化はないと思います。

とにかく「従っていく」時代ではなさそうです。「平均近くの70%」という大多数がそれを望んでも、こればっかりはどうしようもありません。

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